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鈴村 和子 先生


 勤続20年、再び同窓会担当に 総務主任 鈴村 和子 先生

 開校2年目の興道に赴任されて以来、今年(平成16年)で勤続21年目を迎えられた鈴村先生にお話を伺いました。

 今年度(平成16年度)から総務部主任となり、第13回同窓会総会を間近に控えた同窓会に
ご協力いただくことになりました。


2004年5月25日
一宮興道高校 音楽室にて
 「学校創立30周年の際には私の銅像が建つ噂がある」と、興道での長年の教員生活を冗談交じりに語る鈴村先生。

…すずむら かずこ…
 一宮興道高校の開校2年目から音楽科目の専任として勤務。興道での勤務年数は現・旧職員の中で最も長い。


◆総務主任として同窓会の担当になられましたが

 実を言うと、同窓会組織の立ち上げのときに総務にいたので同窓会が発足した昭和61年から5、6年間は会の世話役をしていました。当時の総務主任の先生と協力して毎年夏休みに興道の体育館で同窓会総会を開いていました。

 当時は同窓生といっても卒業して間もない子たちばかりだったので、同窓会には毎年100人は出席していました。形としては業者に料理を注文して、体育館にそれを並べて、飲み物も用意して、いわゆる立食パーティでした。

 特にイベントなどは考えませんでしたが、クラスごとにテーブルを用意していたので久し振りに会うクラスメートといっしょにお喋りをするだけでも盛り上がったものでした。そういう意味では手作りのクラス会という雰囲気でした。

 一方で、同窓会を毎年開くということは本当に大変なことでした。というのは同窓会を開くにあたって、卒業したての役員だけでは経験不足だったので、私たち教員が同窓会のお膳立てをしなければならなかったからです。また、当時は同窓会というと夏の蒸し暑い体育館で料理を食べなければいけないというマイナスのイメージがありました。また、卒業生も社会人となっていくにつれて、出席者もだんだんと減っていきました。

 その後、私は同窓会の担当ではなくなったので今回は約15年の間を空けて同窓会担当に戻ってきたということになります。


◆同窓会に期待すること

 昔のことを思えば今の同窓会はかなり活発だと思います。とても自主的に活動してくれているので大変良いことだと思います。

 学校創立20周年記念式典から1年半が過ぎましたが、10年後の学校創立30周年記念式典は同窓会が主体となって取り仕切るべきだという意見がPTAの会で言われています。20周年式典ではPTAの方たちの大きな協力がありましたが、30周年式典は同窓会が自ら盛り立てていかなければなりません。

 そういえば20周年式典の記念講演で4回生の成田君が出演しましたが、彼は私が顧問をしている音楽部の生徒でした。本校の卒業生の中に世間で活躍している人はいないか?ということだったので音楽のプロ活動をしている彼を推薦しました。

 というわけで20周年式典は何とか卒業生を生かした行事を作り上げることができました。今度は30周年式典に向けて、同窓会が動き出さなければいけません。それまでに同窓会の在り方を模索していく必要があると思います。


◆ところで先生の教員生活は何年目ですか

それを言ってしまうと私の歳がバレてしまうので言えません。(笑)

 興道での勤務は今年で21年目になりますが一つ言えることは私自身、教員としての姿勢は新任のときから変わっていないということです。

 音楽という教科は大学受験に直接関係ありませんが、決して無意味なものではありません。音楽によって社会にも通じる教養が高められ、人間的な深みが増します。ですから、きっと生徒の将来に役立つだろうという信念を持って教えています。

 また、生徒に対して身だしなみや挨拶などの生活指導を厳しくするのは、社会人としての礼儀をしっかりと身に付けてほしいからです。叱る側は叱られる本人よりも精神的に辛いものなのです。それでも厳しく言うのはやはり生徒たちの将来を思ってのことです。


◆「興道生」を見てきて思うこと

 基本的に卒業してもあまり変わらない子が多いです。現役生は真面目で何事にも一生懸命に取り組んでくれています。先生方もそういった教育方針で指導してきているということもありますが。

 また、私個人としては13回生のことで深い思いがあります。私が最後にクラス担任をした学年なんですが、卒業してすぐに亡くなった子がいるんです。自分の教え子が亡くなる、親より先に亡くなる、特にあのときは私の息子と同じ歳の子が亡くなったのであれほどショックなことはなかったです。

 卒業生の活躍も然ることながら、一方で何人かが亡くなっています。皆が皆、私のよく知っている子ばかりで、病気や交通事故などで亡くなった子たちのことを思うと本当に悲しいです。

 教え子とは親子のような関係だと思っています。その間で、楽しいこと、嬉しいこと、感動すること、色々とありますが、一つ悲しい事があるとすればそういうこと、送り出した生徒が私たちより先に亡くなってしまうことです。


◆最後にひとこと

 興道で厳しく躾(しつけ)けられたことが卒業生の皆の今に色々な意味で活きてくれていることを願っていますし、それを信じています。


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